コロナDVはなぜ多い? いかに回避するか【久瑠あさ美メンタルトレーニング】
久瑠あさ美の「コロナ禍以後をいかに生きるか」Vol.1
◾️ ストレスへの対処法
鈴木)——「ストレスの対処法」は、コロナ禍以前から現代人にとっては非常に大きなテーマですね。
久瑠)——本当にそうですね。ストレスは目に見えるものじゃないので、もう「自分で感じていく」しかないんですよね。そこに鈍感になっているのが現代人だとも思います。
現代社会に於いて人との摩擦は避けられないから、いつの間にかストレスを感じる能力を鈍らせてしまう。自分の感情を捉える力が錆びつき、鈍っているところに、ある時いきなり自分にはコントロールできないストレスがやってくる。今回はそのストレッサーが、コロナによってもたらされたんですね。
新型コロナの影響は目に見えませんし、専門家ですらいまだ分かっていない状態です。
目に見えないものに対しては、人間の持っている潜在能力……「イメージする能力」で対応していくしかないんです。潜在的な何かに対し、イマジネーションを働かせられるかどうかで、乗り越えていけるかが決まります。
免疫学的にも、専門医の先生方においても、新型コロナについてはまだ解明できていないし、その他様々な知識を持っていた学者、有識者の方々においても、これからどう社会が変わっていくかについては分からないから、人類史上、過去に培ってきたものだけには頼れない。それ以上に根底から覆すような人類としての在り方そのものの改革を迫られている、それは人間においては、感情、思考、そして感性、そういった目に見えないマインドの在り方そのものの改革を、また意味しているのだと思います。
未来、コロナがどう終息していくのかも見えない、確かなものがないなかで、顕在的な何かでは太刀打ちできない。
こうなると、「無いものを、『ある』と信じていく」自らの力、潜在的な力がやはり試されるんじゃないかなと思うんです。
その力を磨くことは、言いかえると自分自身の中にある「錆付き感」みたいなものをとっていくこと。そしてさらに感覚を磨き、イメージする能力を自ら鍛えていくことです。コロナ禍はそのための機会だと捉え直すこともできるでしょう。
今日のテーマにおいても、一度感情が流れてきてから慌てて止めようとしても、溢れかえってしまった感情に立ち向かうことは容易ではなくやっぱり難しいですよね。その時に、その手前で、キュッと締められるかどうかは、やはり、今までいかに自分の心の見えない部分、潜在意識、つまり水道の流れで例えるのなら、目に見えていない下水管のようなところの修繕修理(メンテナンス)をきちっと出来ているかにかかっていますし、それこそが人においてはマインドの蓄え、キャパシティーを広げるということになるのではないでしょうか。
(構成・動画制作/甲斐荘秀生)
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